第31回日本末梢神経学会学術集会

第31回日本末梢神経学会学術集会

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会長挨拶

 第31回日本末梢神経学会学術集会を、2020年9月11日(金曜日)、12日(土曜日)の2日間、ホテルスプリングス幕張(千葉市)で開催させて頂くことになりました。本学会の千葉での開催は初めてになります。

 本大会のテーマは「煌めく末梢神経学の未来を目指して」とさせて頂きました。末梢神経疾患は確固としたcommon diseaseです。多発ニューロパチーとして有病率は糖尿病性400万人、アルコール性150万人、時代を反映してがん化学療法剤による薬剤性60万人の3大疾患があり、絞扼性ニューロパチーにおいても手根管症候群300万人を超えるとされています。すなわち末梢神経疾患の国内患者数は1000万人以上であり国民病と言える領域となっています。希少疾患である免疫介在性・炎症性ニューロパチーを含めて病態の理解と共に内科的・外科的・リハビリテーション学的治療は年々進歩しており、基礎研究を含めた末梢神経学は煌めく発展を続けていると言えます。

 日本末梢神経学会は1989年に末梢神経研究会として設立され、その後日本末梢神経学会となり、国際的に一線となる研究成果が本学会から発信されてきました。内科・外科・リハビリテーション・基礎生物学・産業医学を融合して発展を続けています。今回そのような学会を主催させて頂くことを非常に名誉に感じております。

 特別講演ではAmsterdam大学(オランダ)のIvo van Schaik教授にCIDP診療の最前線を、そして絞扼性ニューロパチーの権威であるMayo ClinicのPeter Amadio教授に手根管症候群を中心に最新の病態解析・診断・治療についてお話し頂きます。教育講演・シンポジウムは末梢神経疾患に対する集学的アプローチ、新規治療、そして脊髄領域を含めた先端研究と臨床のバランスを考えて企画しました。今後新規治療開発を目指す若い医師に是非参加して頂きたいと考えております。

 幕張エリアは東京駅からJR京葉線で30分、羽田空港からリムジンバスで35分と利便性の高い立地にありますが、マリンスタジアムや各種イベント開催は東京都内とは微妙に異なった雰囲気の地方色があり、レストラン、ホテルのラインナップも充実しています。

 多くの皆様の千葉での末梢神経学会学術集会参加を心からお待ちしております。

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